越後(えちご)国(新潟県)頸城(くびき)郡糸魚川に置かれた譜代(ふだい)小藩。1万石。江戸初期には高田藩の家臣によって統治された。元禄(げんろく)期(1688~1704)には、幕府領、有馬清純(ありまきよすみ)領、本多助芳(ほんだすけよし)領などと支配が交代した。1717年(享保2)越前(えちぜん)の松平家から松平直之(なおゆき)が入封。以後、廃藩まで続いた。定府(じょうふ)大名で、領地は代官を派遣して支配した。また、領地は中頸城郡や北魚沼(うおぬま)郡にそれぞれ2000石余の飛地(とびち)があり、幕府領や高田藩領が混在していて、統治は困難を極めた。財政は困窮し、沖の口役銀騒動(1820)、黒川騒動(1819)などの紛争が発生した。1869年(明治2)6月、版籍奉還。清崎(きよさき)県、柏崎(かしわざき)県を経て、76年新潟県に編入された。
[中村義隆]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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