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系統連系 けいとうれんけい interconnection of power system

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

系統連系
けいとうれんけい
interconnection of power system

2つ以上の電力系統間において電力の融通を行うために,系統を並列して運転する状態をいう。系統連系により供給予備力の節減,異常時における相互応援,水力火力の経済運用による経費の節減などの利益がある。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵2015の解説

系統連系

発電設備を電力会社の送電または配電線に接続して運用すること。一般に、家庭用の太陽光発電などは低圧の配電線と連系され、風力発電バイオマス発電は高圧の送電線に連系される。系統連系は、物理的な電力の流れとは別に、電力会社が電力を買い取るかどうかで「逆潮流」有りと無しが区分される。系統連系は、資源エネルギー庁の通達が定める「電力系統連系技術要件ガイドライン」(系統連系ガイドライン)によって、厳しい規定や制約が設けられており、過剰規制との批判もある。 さらに、中央3社(東京電力関西電力中部電力)を除く各地域の電力会社は風力発電に対して、系統の制約を理由に、厳しい導入制限を設けている。全系統容量の2%程度に上限を設け、蓄電池の設置や定期的に系統から切り離す「解列」を定めるなど、風力発電失速の最大の原因となっている。

(飯田哲也 環境エネルギー政策研究所所長 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

けいとう‐れんけい【系統連系】

太陽光発電風力発電などの発電設備を電力会社送電線配電線に接続して運用すること。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

系統連系
けいとうれんけい
intergrid connection

太陽光発電や風力発電などの発電設備で発電した電力を、電力会社から受電する電力線と接続すること。発電設備を電力会社の送電線または配電線に接続して運用している状態を「連系」ということもある。このとき、発電設備を電力系統から切り離すことを「解列」という。一般に、家庭用の太陽光発電などは小容量なので低圧の配電線と連系される。風力発電や自家発電など比較的大容量の場合は高圧の送電線に連系される。
 系統連系は、電力会社の電力系統に発電設備を接続することおよび状態を示しているだけである。電力会社の配電線に対して電力を送り込み、電力を電力会社が買い取る場合、「逆潮流ありの系統連系」といわれる。「逆潮流なしの系統連系」の場合、系統連系していても配電線には電力は送り込まない。ただし発電設備で不足する電力を電力会社から買い取ることはできる。
 日本で系統連系する場合、電気設備技術基準(平成9年通商産業省令第52号)にのっとるため、発電設備設置者と電力会社で系統連系の条件について協議することになっている。太陽光発電をはじめとする小規模な分散型電源の増加に伴い、「電力品質確保に係る系統連系技術要件ガイドライン」が資源エネルギー庁により制定されている。このガイドラインは、発電設備設置者・電気事業者の双方に向けて法的強制力をもっているものと考えられている。ガイドラインでは電圧、周波数、力率などの電力の品質、停電などの供給安定性について他の需要家に悪影響を与えないように定めている。また、安全確保、波及事故防止など電気事業者や他の需要家の設備の保全に支障を与えないようにするべきことなどが規定されている。
 逆潮流する場合の電力品質の確保とは、電圧や周波数などが、電力会社が決めた規定値以上に変動した場合、自動的に解列できる装置を設けるということである。たとえば、太陽光発電設備で発電する電力は直流であり、パワーコンディショナーとよばれる電力変換装置によって交流電力に変換する。その際、パワーコンディショナーで電圧や周波数を安定化する。電圧や周波数の値が大きく変動した際に電路を開放して解列する装置は、パワーコンディショナーに内蔵されている。太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーを利用して発電された不安定な電力は、このように一定以上の品質を保った電力に調節する必要がある。
 自然エネルギーを使った太陽光発電は日射があるときだけ、風力発電は風があるときだけしか発電することができない。したがって需要に応じて電力を発電したり、使用したりすることはできない。常時電力を使用したり、停電などの非常時に使用したりする場合は、蓄電池に電力を蓄え、必要なときに蓄電池を利用する必要がある。蓄電池を使う場合、系統連系しているときは、蓄電池の充電は電力会社から供給される電力で行ったほうが効率的である。太陽光などの自然エネルギーの余剰電力で充電するのは離島、山頂などの電力がないところ以外では非効率的である。
 なお、2013年(平成25)時点では「連系」「連係」「連携」とも用語として併用されている。[森本雅之]

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