続ける(読み)ツヅケル

デジタル大辞泉 「続ける」の意味・読み・例文・類語

つづ・ける【続ける】

[動カ下一][文]つづ・く[カ下二]
ある状態行為をとぎれたり変えたりしないで保つ。「議論を―・ける」「旅を―・ける」
ある事柄を間をおかずに繰り返して行う。「失敗を―・ける」「連勝を―・ける」
物と物とをつらねる。間隔をおかずに次のものへつなぐ。「居間食堂を―・けて一部屋にする」
[類語]続く引き続く打ち続く継続する持続する連続後続続行存続永続長続き尾を引く

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「続ける」の意味・読み・例文・類語

つづ・ける【続】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]つづ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 ( 古くは「つつく」か )
  2. 時間的、空間的に、物や事柄が途切れないように同じ状態を保たせる。
    1. [初出の実例]「針袋帯び都々気(ツツケ)ながら里ごとに照らさひあるけど人も咎めず」(出典万葉集(8C後)一八・四一三〇)
    2. 「即ち世澆て衣食継(ツヅ)くる事得難し」(出典:私聚百因縁集(1257)三)
  3. ある事柄を前の物や事柄の時間的、空間的にすぐ後に起こす。
  4. ことばを連ねて言う。前の話の続きを述べる。また、ことばを連ねて歌や文章をつくる。書きつづる。
    1. [初出の実例]「山とうたはあしあしもつつけ侍なむ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)行幸)
  5. ある物を、他の物につなぐ。接続させる。また、物事などを結びつける。関係づける。
    1. [初出の実例]「折櫃物、籠物どもなど、殿の御かたより、まうち君達とりつづきてまゐれる。勾欄につづけて据ゑわたしたり」(出典:紫式部日記(1010頃か)寛弘五年)

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