(読み)イ

デジタル大辞泉 「維」の意味・読み・例文・類語

い【維】[漢字項目]

常用漢字] [音](ヰ)(漢) ユイ(呉) [訓]つなぐ これ
大綱国家大本。「維綱綱維
つな。糸すじ。「維管束繊維地維天維
つなぎとめる。「維持
すみ。「四維
文のリズムを整え強める助字。これ。「維新
[名のり]しげ・すけ・すみ・ただ・たもつ・つな・ふさ・まさ・ゆき
難読維納ウィーン維摩ゆいま

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「維」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 14画

[字音] イ(ヰ)
[字訓] つな・つなぐ・これ

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は隹(すい)。隹に唯・惟(い)の声がある。〔説文十三上に「車蓋の維(つな)なり」とするが、〔詩、小雅白駒〕に「之れを維ぐ」とあり、移動しやすいものをつなぎとめる意がある。

[訓義]
1. つな、つなぐ。
2. つらねる、ささえる。
3. 惟に通じて、おもう、はかる。
4. 隹・惟に通じて、発語の「これ」に用いる。卜辞・金文には隹・惟、〔詩〕〔書〕に至って維を用いる。

[古辞書の訓]
名義抄〕維 ツナグ・ユフ・シバル・アフ・カタシ・カタム・カカル・タダス・トル・スミ・カタスミ・コレ・ミツ

[熟語]
維御・維・維綱・維・維持維縄・維新維斗維摩
[下接語]
斡維・乾維・羈維・皇維・綱維・国維・坤維・四維・維・縄維・水維・繊維・地維・天維

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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