練上げる(読み)ネリアゲル

デジタル大辞泉 「練上げる」の意味・読み・例文・類語

ねり‐あ・げる【練(り)上げる/×煉り上げる】

[動ガ下一]
十分こねて仕上げる。「よく―・げたようかん」
計画文章などを何度も直して立派なものに仕上げる。「演説原稿を―・げる」
[類語]練るまとめる煮詰める詰める推敲すいこうする彫琢ちょうたくする果たす遂げる全うする成し遂げる遣り遂げるし遂げるしおおせる遣り通す遣り抜く遣ってのける仕上げる仕立て上げる作り上げる物にする叶える成す完遂する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「練上げる」の意味・読み・例文・類語

ねり‐あ・げる【練上・錬上】

  1. 〘 他動詞 ガ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ねりあ・ぐ 〘 他動詞 ガ下二段活用 〙
  2. まぜ合わせて、原形がわからなくなるほどにこねて作りあげる。ねってしあげる。
    1. [初出の実例]「あらゆる春の色、春の風、春の物、春の声を打って、固めて、仙丹に練り上げて」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉六)
  3. 原料などに手を加え、純良なものに作り上げる。また、計画、文章などを何度も直して優れたものにする。
    1. [初出の実例]「雪山の大白牛の乳より出るをねりあくるを五味の次第によいにたとゆるぞ」(出典:京大本湯山聯句鈔(1504))
    2. 「三月以来(このかた)思想を錬上げた」(出典社会百面相(1902)〈内田魯庵貧書生)

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