纏める(読み)マトメル

デジタル大辞泉 「纏める」の意味・読み・例文・類語

まと・める【×纏める】

[動マ下一][文]まと・む[マ下二]
ばらばらのものを集めてひとかたまりのものにする。「作文を―・めて本にする」「一年分―・めて払い込む」
物事筋道を立てて整える。「アイデアを―・める」
決まりをつける。互い意志を一致させる。「紛争を―・める」「商談を―・める」
[類語](1絡げるたばねるつかねる括るひっくくるひっくるめる取り纏める一纏め結束十把一絡げ/(2)(3練る折り合う片付く纏まる締め括る折れる譲歩する妥協する歩み寄る

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精選版 日本国語大辞典 「纏める」の意味・読み・例文・類語

まと・める【纏】

  1. 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]まと・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
  2. 個々のものを一つにくくる。集めて一つにする。統括する。〔名語記(1275)〕
  3. 一つのものとして完成させる。また、意見、考えなどを一つに整理する。
    1. [初出の実例]「結末をまとめるのに要するだろう日数の」(出典:他人の顔(1964)〈安部公房〉灰色のノート)
  4. 懸案や紛争などを解決させる。まるく納める。また、特に縁談・商談などをうまく成立させる。
    1. [初出の実例]「話を纏めるまではお春さんを外へ出して置く方が善からふ」(出典:雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉下)

まつ・める【纏・集】

  1. 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]まつ・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 集める。まとめる。まつべる。
    1. [初出の実例]「役人をまつめ候間に、すでに御能はじまり候」(出典:大乗院寺社雑事記‐長祿二年(1458)二月一〇日)

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