彫琢(読み)チョウタク

デジタル大辞泉 「彫琢」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐たく〔テウ‐〕【彫×琢】

[名](スル)
宝石などを、加工研磨すること。
「たとえ小粒でも適当な形に加工―したものは燦然さんぜんとして」〈寅彦・自由画稿〉
詩文などを練り上げること。
字句を修飾したり、―したりした痕跡は」〈漱石趣味遺伝
[類語]練る練り上げるまとめる煮詰める詰める推敲すいこう筆を入れる朱筆を入れる朱を入れる手を入れる手を加える添削補筆筆削

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精選版 日本国語大辞典 「彫琢」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐たくテウ‥【彫琢・雕琢】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 宝石などをきざみみがくこと。彫刻すること。また、手を加えること。
    1. [初出の実例]「彫啄正直之菱、唼喋廉潔之藿」(出典:三教指帰(797頃)下)
    2. [その他の文献]〔孟子‐梁恵王・下〕
  3. 転じて、文章などをねり作ること。文章をみがくこと。
    1. [初出の実例]「夏商之文与周之文樸質、彫琢、已自不同」(出典:問学挙要(1774))
    2. 「彼等は彫琢(テウタク)したる巧句を得べし」(出典:松島に於て芭蕉翁を読む(1892)〈北村透谷〉)
    3. [その他の文献]〔司馬遷‐報任少卿書〕

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普及版 字通 「彫琢」の読み・字形・画数・意味

【彫琢】ちよう(てう)たく

玉をみがく。〔孟子、梁恵王下〕今此(ここ)に璞玉(はくぎよく)らんに、鎰(まんいつ)と雖も、必ず玉人をして之れをせしめん。

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