デジタル大辞泉 「繁い」の意味・読み・例文・類語
しげ・い【▽繁い】
1 草木などが密集しているさま。「枝が―・く伸びた」
「―・き草、
2 数量が多い。たくさんある。
「光冷やかに、白露は地に―・く」〈中島敦・山月記〉
「人―・イ所」〈日葡〉
3 回数が多い。絶え間ない。「雨が―・くなる」
「昔は、牛車の行きかいの―・かった道も」〈芥川・偸盗〉
4 多すぎて煩わしい。うるさい。
「人言の―・くしあらば君もあれも絶えむと言ひて逢ひしものかも」〈万・三一一〇〉
5 人家などが密集しているさま。込み合っている。
「隣―・く、とがむる里人多く侍らむに」〈源・夕顔〉
[補説]現代では終止形・連体形を用いることはほとんど無く、連用形「しげく」が多く用いられる。→