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群盗 ぐんとうDie Räuber

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

群盗
ぐんとう
Die Räuber

ドイツの詩人,劇作家シラーの処女戯曲。 1782年のマンハイムでの初演は大きな反響を呼び,シュトゥルム・ウント・ドラング代表作の一つとなった。フランケン地方の領主マクシミリアン・モール伯の長男カルルは自分の正義感を傷つけられたため,既成の社会秩序および人権抑圧に反抗し,みずから盗賊団の首領になる。しかしそのために生じた混乱に直面して自分の犯した罪を認識し,法の裁きに身をゆだねることにより,道徳的な世界秩序が回復される。世の不正と戦うために,みずから不正を行なった者の運命が迫力をもって描かれている。

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デジタル大辞泉の解説

ぐん‐とう〔‐タウ〕【群盗】

群れをなした賊。

ぐんとう【群盗】[戯曲]

原題、〈ドイツ〉Die Räuberシラーの戯曲。5幕。1782年初演。伯爵家の長男カールが、弟の陰謀によって父の愛と恋人を奪われ、盗賊団の首領となって社会悪に挑戦する物語。

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百科事典マイペディアの解説

群盗【ぐんとう】

シラーの悲劇。1781年作,5幕。老伯爵の長子カールは異国留学中に弟フランツの陰謀で父の愛も恋人も奪われ,盗賊団の首領となって自由に生き,偽善的な社会に挑戦するが,最後には自首する。
→関連項目イフラント

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大辞林 第三版の解説

ぐんとう【群盗】

集団をなしている盗賊。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

群盗
ぐんとう
Die Ruber

ドイツの文豪シラーの最初の戯曲で、5幕からなる悲劇。シラー21歳のとき(1781)匿名で自費出版された。個人の自由を抑圧する因習的家父長制社会にあって、自我を貫いて生きる2人のまったく性格の異なる兄弟の反逆と背徳と贖罪(しょくざい)とを、大胆な表現と荒削りなタッチで描く。激しい自我主張と、生についての哲学的・宗教的煩悶(はんもん)が交錯し、一義的解釈の困難な意味深い内容が特色。
 老モーア伯爵の長男カールは理想家肌で、荒くれたことの好きな熱血児。彼は無軌道な生活を悔いて、父あてに謝罪の手紙を送る。しかし家督相続権をねらう冷血、狡猾(こうかつ)な弟フランツはこれを握りつぶし、逆に勘当を宣告する父の偽手紙を兄に送る。カールは絶望し、愛を喪失した人間社会への報復を神にかわって行うために、仲間にそそのかされて盗賊団の首領となる。しかしのちに弟にだまされていたとわかり愕然(がくぜん)とする。兄の復讐(ふくしゅう)を恐れた弟は縊死(いし)する。己の罪深さを悟り、カールは法の裁きに身をゆだねる決意をする。1782年の初演に成功を収めて以来、ドイツでもっとも人気のある戯曲の一つとなっている。[内藤克彦]
『久保栄訳『群盗』(岩波文庫) ▽新関良三著『シラー戯曲研究・群盗』(1982・三修社)』

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