翠黛(読み)スイタイ

デジタル大辞泉 「翠黛」の意味・読み・例文・類語

すい‐たい【××黛】

青っぽい色のまゆずみ。また、美人のまゆ。
緑にかすんで見える山の色。
[類語]山容山相青山翠巒すいらん夏山冬山雪山銀嶺

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精選版 日本国語大辞典 「翠黛」の意味・読み・例文・類語

すい‐たい【翠黛】

〘名〙
みどりのまゆずみ。また、そのまゆずみで描いた美しいまゆ。
※和漢朗詠(1018頃)下「翠黛紅顔錦繍の粧ひ 泣くなく沙塞(ささい)を尋ねて家郷を出づ〈大江朝綱〉」 〔杜甫‐陪諸貴公子丈八溝携妓納涼晩際遇雨詩〕
② 緑にかすむ山のたとえ。
※新撰朗詠(12C前)下「潭心に月映りて金波漲る 嶺面に雲開けて翠黛繊し〈慶滋為政〉」
※秋山図(1920)〈芥川龍之介〉「新雨を経たやうな翠黛ですが」 〔李紳‐入淮至盱眙詩〕
③ 柳の葉。
菅家文草(900頃)六・賦新煙催柳色「翠黛開眉纔画出、金糸結繭未繰将

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普及版 字通 「翠黛」の読み・字形・画数・意味

【翠黛】すいたい

まゆずみ。美人。また、遠山の姿。唐・李紳〔淮に入り(くい)に至る〕詩 山はを凝(こ)らして、峯廻り 淮は銀(波)をして、五兩(船尾候風風見鶏)高し

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