翠黛(読み)スイタイ

精選版 日本国語大辞典 「翠黛」の意味・読み・例文・類語

すい‐たい【翠黛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. みどりのまゆずみ。また、そのまゆずみで描いた美しいまゆ。
    1. [初出の実例]「翠黛紅顔錦繍の粧ひ 泣くなく沙塞(ささい)を尋ねて家郷を出づ〈大江朝綱〉」(出典和漢朗詠集(1018頃)下)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐陪諸貴公子丈八溝携妓納涼晩際遇雨詩〕
  3. 緑にかすむ山のたとえ。
    1. [初出の実例]「潭心に月映りて金波漲る 嶺面に雲開けて翠黛繊し〈慶滋為政〉」(出典:新撰朗詠集(12C前)下)
    2. 「新雨を経たやうな翠黛ですが」(出典:秋山図(1920)〈芥川龍之介〉)
    3. [その他の文献]〔李紳‐入淮至盱眙詩〕
  4. 柳の葉。
    1. [初出の実例]「翠黛開眉纔画出、金糸結繭未繰将」(出典:菅家文草(900頃)六・賦新煙催柳色)

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普及版 字通 「翠黛」の読み・字形・画数・意味

【翠黛】すいたい

まゆずみ。美人。また、遠山の姿。唐・李紳〔淮に入り(くい)に至る〕詩 山はを凝(こ)らして、峯廻り 淮は銀(波)をして、五兩(船尾候風風見鶏)高し

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