改訂新版 世界大百科事典 「老松堂日本行録」の意味・わかりやすい解説
老松堂日本行録 (ろうしょうどうにほんこうろく)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
朝鮮回礼使宋希璟(そうきけい)(1376―1446)の日本紀行記。1巻。いわゆる応永(おうえい)の外寇(がいこう)の翌年の1420年(応永27)、室町幕府4代将軍足利義持(あしかがよしもち)の使いに対する回礼使に任命された希璟は、正月に漢城(ソウル)を出発し、4月に京都に着いた。そして、6月に義持に面謁して国書を捧呈(ほうてい)し、10月に帰国した。その旅行中における詩集である本書には、随処に室町時代中期の日本の社会、農業、風俗習慣や宗教などについての見聞が記され、かつ辛辣(しんらつ)な批評がなされてもいる。当時の日本社会を知るうえで貴重な記述である。『続群書類従』所収。
[黒田日出男]
李氏朝鮮初期の日本紀行詩文集。宋希璟(そうきけい)(号は老松堂)著。応永の外寇後の1420年(応永27)宋希璟が日本回礼使として漢城(現,ソウル)から京都まで往復した際の見聞・感慨を,漢詩とその序に託したもの。日朝関係史だけでなく,海賊・寺院・農耕など,15世紀の日本社会が知られる。井上周一郎氏蔵古写本を底本とした訳注本が,「岩波文庫」に所収。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
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