デジタル大辞泉 「背振山地」の意味・読み・例文・類語 せふり‐さんち【背振山地】 福岡県・佐賀県の県境を東西に連なる山地。筑紫つくし山地の延長上に位置し、最高峰は背振山。東西約50キロメートル、南北約24キロメートル。福岡平野と佐賀平野の間にある断層山地。玄界げんかい灘斜面と有明海斜面の分水界となっている。山麓部は原始時代の遺跡・古墳が多い。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本歴史地名大系 「背振山地」の解説 背振山地せふりさんち 佐賀県:総論背振山地筑紫山地の一部で、佐賀・福岡両県の県境をなす。背振山(一〇五五メートル)を主峰とし、東は天拝(てんぱい)山(福岡県)より、西は唐津市の鏡(かがみ)山に至る範囲の連山をいう。山地の成立は新世代第三紀とされ全山塊ほどんど花崗岩からなる。頂上部に平坦面を残しているが、これは隆起準平原の遺物で、背振山地はかつて完全に浸食されて準平原化したものがその後隆起し、今日の高さに至ったもので、中生代の生成とされる。山体の内部は東西に天(てん)山山系・雷(らい)山山系の二列と中央部の高地からなっていて、地形は一般的に老年期を示し、ところどころ準平原のなごりがみられ、かつての残丘らしい峰々が数えられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報