腰を抜かす(読み)こしをぬかす

精選版 日本国語大辞典 「腰を抜かす」の意味・読み・例文・類語

こし【腰】 を 抜(ぬ)かす

腰骨関節がはずれて立つことができない。腰のつがいをはずして立てない。
多聞院日記‐天文一二年(1543)四月九日「剰為日用盗取て、高処はしを指し取之処に、一度は無難上置しか、二度めに柴持なからはしより落て腰をぬかし了云々」
② 驚きのあまり足腰が立たなくなる。非常にびっくりして体の自由を失う。
浄瑠璃・吉野都女楠(1710頃か)かちぢの御幸「こはやと主は下人のうしろにかがみ、子は親をたてにして腰をぬかしきをうしなひ」
③ 夢中になる。うつつを抜かす。
浮世草子・新色五巻書(1698)二「色道にこしをぬかし、酒に長じては必ず我を忘れ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「腰を抜かす」の意味・読み・例文・類語

こしか・す

腰の関節が外れたり、腰の力がなくなったりして立てなくなる。
驚きや恐れのために立ち上がれなくなる。「恐ろしくて―・した」
[類語]驚くびっくりするどきっとするぎくっとするぎょっとするたまげる仰天する動転する喫驚きっきょうする驚愕きょうがくする驚倒する一驚する驚嘆する瞠目どうもくする恐れ入るあきれる唖然あぜんとする愕然がくぜんとする呆気あっけにとられる目を疑う目を丸くする目を見張る息をのむきもをつぶす

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