呆れる(読み)アキレル

デジタル大辞泉 「呆れる」の意味・読み・例文・類語

あき・れる【×呆れる/×惘れる】

[動ラ下一][文]あき・る[ラ下二]あまりに意外なことに驚く。あっけにとられる。唖然あぜんとする。「―・れてものが言えない」「―・れるほどよく食べる」
[類語]呆れ返る呆気にとられる度肝を抜かれる驚くびっくりするどきっとするぎくっとするぎょっとするたまげる仰天する動転する喫驚きっきょうする驚愕きょうがくする驚倒する一驚する驚嘆する瞠目どうもくする恐れ入る唖然あぜんとする愕然がくぜんとする目を疑う目を丸くする目を見張る息をのむきもをつぶす腰を抜かす

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精選版 日本国語大辞典 「呆れる」の意味・読み・例文・類語

あき・れる【呆・惘】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]あき・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙
  2. 意外なことにあってどうしてよいかわからなくなる。途方にくれる。あっけにとられる。茫然とする。
    1. [初出の実例]「はてはあきれてぞゐたる」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)
    2. 「いとあわただしきに、あきれたる心地し給ふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)
  3. 物事の程度のはなはだしさに茫然とする。
    1. (イ) ( 軽蔑・あざけりの気持を含んで用いる ) あまりにひどく、あいそをつかす。
      1. [初出の実例]「さてさてあきれた おしらるやうかな」(出典:捷解新語(1676)四)
    2. (ロ) ( 感嘆の気持を含んで用いる ) すばらしさに驚く。
      1. [初出の実例]「くゎんげんの音、みみにあきれたるふぜいなり。おもしろさたっとさ、心もをよばず」(出典:御伽草子・文正草子(室町末))

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