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腹膜透析 フクマクトウセキ

デジタル大辞泉の解説

ふくまく‐とうせき【腹膜透析】

腹膜を利用した透析療法のこと。腹部に挿入した穴から透析液を注入し、循環させた後に排出させる。人工透析よりも身体への負担が少なく、自宅で行うことが可能。PDperitoneal dialysis)。

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百科事典マイペディアの解説

腹膜透析【ふくまくとうせき】

大人の腹膜を広げると2m2くらいの面積になるが,これを人工腎臓の代わりに使って人工透析を行う方法。1984年から健康保険が適用になった。 手順としては,細長い管であるカテーテルを腹腔内に刺して,そこから透析液を注入する。

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栄養・生化学辞典の解説

腹膜透析

 腹腔透析ともいう.間欠的に腹腔に透析液を注入することによって水溶性の物質や水を体から除去する治療法.

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大辞林 第三版の解説

ふくまくとうせき【腹膜透析】

血液浄化法の一種。腹膜を介して血液と透析液とが存在するときの浸透圧差を利用して、血液中の有害成分を除去する。尿毒症の治療に用いられる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

腹膜透析
ふくまくとうせき

人工透析」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

腹膜透析
ふくまくとうせき
peritoneal dialysis

腹膜を透析膜として利用する人工透析の一方法で、腹膜灌流(かんりゅう)ともいう。殺菌した透析液を腹腔(ふくくう)内に注入し、患者の体内から過剰の水とタンパク質代謝の結果生じた窒素含有性老廃物を腹膜を通して除去し、血漿(けっしょう)の酸・塩基平衡と電解質濃度を改善させる腎(じん)不全に対する治療法である。
 この方法は、高価で複雑な装置を必要としない利点があり、高度な専門的技術をもった医師や看護師を必要とする血液透析とは異なり、簡単に病室や自宅、勤務先で施行することができる。しかし、時間当りの透析効率は血液透析よりもずっと低く、1回の透析に15~30時間もかかる。すなわち、腹腔に挿入されたカテーテルから灌流液(1.5~2リットル)を約10分かけて注入し、60~90分間滞液させたのちに排液する。これが1回の治療で、これを10~15回繰り返す。腹膜透析は今日では通常、慢性外来腹膜透析chronic ambulatory peritoneal dialysis(CAPD)が行われている。歩行可能の患者自身が、通常1日4回、透析液を腹腔から取り出し、新しい透析液を注入する。1回の交換時間は約30分である。[中村 宏]
『太田和夫編『透析療法Q&A』(1999・医薬ジャーナル社) ▽飯田喜俊・今田聡雄監訳、西川光重ほか訳『臨床透析ハンドブック』第3版(2002・メディカル・サイエンス・インターナショナル) ▽田畑勉・二上志帆子編『新CAPDセルフケア――腹膜透析と上手くつきあうためのマニュアル』(2004・診断と治療社) ▽下条文武監修・丸山弘樹編『よくわかる腹膜透析の実際―CAPD患者のQOL向上をめざして』(2008・西村書店)』

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世界大百科事典内の腹膜透析の言及

【人工透析】より

…血清肝炎は末期腎不全で輸血の機会が多い場合にみられ,4~5%の頻度といわれている。
[腹膜透析]
 腹膜透析peritoneal dialysisは腹膜灌流ともいわれ,人工透析と並ぶ,いま一つの透析療法である。人工透析が人工の半透膜を利用して血液をろ過するのに対し,腹膜透析は自己の腹膜を利用して血液の清浄化を図る方法である。…

※「腹膜透析」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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