膀胱テネスムス(読み)ぼうこうてねすむすぼうこうしぶり

家庭医学館 「膀胱テネスムス」の解説

ぼうこうてねすむすぼうこうしぶり【膀胱テネスムス(膀胱しぶり)】

 膀胱テネスムスは、排尿(はいにょう)してもすぐに強い尿意がおこってくる状態のことです。
 実際に排尿回数が増える頻尿(ひんにょう)や、頻繁(ひんぱん)に尿意だけをもよおす場合があります。俗にいう尿(膀胱)しぶりです。裏急後重(りきゅうこうじゅう)も似た意味をもつことばです。
 膀胱テネスムスの原因で代表的なものは、急性膀胱炎(きゅうせいぼうこうえん)や急性前立腺炎(きゅうせいぜんりつせんえん)など、細菌性疾患です。
 非細菌性疾患では、膀胱や後部尿道(こうぶにょうどう)の結石(けっせき)・異物、ときに進行した前立腺肥大症、前立腺がんなどによってもおこります。これらに感染がともなうと、より強い症状を示します。
 つまり、膀胱テネスムスは下部尿路や性器(膀胱、尿道、前立腺)の病気に共通して現われる症状といえます。
 ときには、骨盤部(こつばんぶ)への放射線照射で、強固な尿しぶりがおこることもあります。
 感染をともなわない病気の場合、この症状を抑える治療として、①水分の摂取による利尿、②消炎鎮痛薬、鎮痙薬(ちんけいやく)、鎮静薬などの使用がありますが、同時に、原因となっている病気を治療する必要もあります。
 感染が原因でおこっている膀胱テネスムスなら、適切な薬剤の使用が、治療の中心となります。しかし、尿路の通過障害が原因となっている場合は、その治療も必要になります。

出典 小学館家庭医学館について 情報

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