(読み)こやる

精選版 日本国語大辞典 「臥」の意味・読み・例文・類語

こや・る【臥】

〘自ラ四〙 臥(ふ)す。横になる。
古事記(712)下・歌謡槻弓(つくゆみ)の 許夜流(コヤル)(こや)りも 梓弓 立てり立てりも 後も取り見る 思ひ妻あはれ」
[補注]「古事記」にしか見られない語。「こゆ(臥)」から派生したと考えられるが、挙例では槻弓が横にころがっているさまを擬人的に表現し、「梓弓立てり立てりも」と対であるところから、「こゆ」の存続態を表わしているか。

が‐・す グヮ‥【臥】

〘自サ変〙 ふす。寝る。横になる。
史記抄(1477)二〇「地を焼て其上に桃葉を布て席を設て上に臥せしめたれば」

こ・ゆ【臥】

〘自ヤ上二〙 寝ころぶ。横になる。主として上代、「こいまろぶ」「こいふす」など他の動詞と複合して用いる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「臥」の意味・読み・例文・類語

が【臥】[漢字項目]

人名用漢字] [音]ガ(グヮ)(呉)(漢) [訓]ふす ふせる
横になって寝る。「臥床臥竜臥薪嘗胆安臥横臥起臥仰臥病臥行住坐臥
[名のり]お
難読草臥くたびれる臥所ふしど

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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