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自力・他力 じりき・たりき

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

自力・他力
じりき・たりき

仏教用語。仏教の究極の目的である悟りを得るために,自己をよしとし,自分自身の素質や能力に頼る修行法を自力という。これに対し,自己を煩悩具足の凡夫とし,清浄真実なものは仏陀の側だけとして,自力を否定し,自分以外の力,たとえば阿弥陀仏の誓願に帰依する実践を他力という。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

自力・他力
じりきたりき

仏教で、悟りをひらいて仏になるため自己が修めていく修行の力(はたらき)を自力といい、すべてのものを救済しようとする仏の願いである本願(ほんがん)の力を他力という。浄土教では、その教えの特色を示すために、とくに自力・他力の区別を強調し、浄土教以外では、自己の修道の力によって悟りを目ざすのに対して、阿弥陀仏(あみだぶつ)の本願力(他力)に助けられて浄土に生まれることができると説く。もと中国の曇鸞(どんらん)の著『浄土論註(ちゅう)』に説かれ、以後、浄土教において自力・他力のことが重視されるようになった。唐代に道綽(どうしゃく)は、仏教を聖道(しょうどう)門と浄土門に大別し、自力による成仏(じょうぶつ)の教えを聖道門、他力による往生(おうじょう)浄土の教えを浄土門とよんだ。他力をとくに強調したのは親鸞(しんらん)であり、愚かで罪深い凡夫(ぼんぶ)の救いは自力を捨てて他力に帰するほかはないと説き、念仏も信心もすべて他力であることを明らかにした。[瓜生津隆真]

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