デジタル大辞泉 「自己運動」の意味・読み・例文・類語 じこ‐うんどう【自己運動】 《〈ドイツ〉Selbstbewegung》1 運動の原因が、外部ではなく、それ自体の中にある運動。2 弁証法で、事物に内在する矛盾によって変化・発展していく必然的運動。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「自己運動」の意味・読み・例文・類語 じこ‐うんどう【自己運動】 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] Selbstbewegung の訳語 )① 運動の原因が外部のものにあるのではなく、運動しているもの自体の内にあること。[初出の実例]「私は自己運動の満足説を奉じたい」(出典:愛と認識との出発(1921)〈倉田百三〉憧憬)② 弁証法で、事物のうちに内在する矛盾そのものが原因となって引き起こす、その事物の変化と発展の運動。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「自己運動」の意味・わかりやすい解説 自己運動じこうんどうmotio autonomica 哲学用語で,運動の原動力を自己のうちに有する主体の運動をさす。スコラ哲学によれば,厳密な意味で自己自身の運動の原動力を自己のうちにもつものは純粋現実有のみであるが,複合的な組成の有機物も一つの部分がほかの部分を動かすという仕方で,主体全体としてみるときは原動力を自己のうちに有するということができる。たとえば生命の運動がそれで,外から受動的に働きかけられる無機物などの機械的運動から区別される。近世哲学ではヘーゲルが精神の自己運動 Selbstbewegungを主張し,その根拠を矛盾のなかに見出した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by