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中国北東,内モンゴル自治区と黒竜江省にかけての山脈。西の大興安嶺,東の小興安嶺,その間の伊勒呼里山脈からなる。大興安嶺は内モンゴル北東部を北北東から南南西に走り,長さ約1500km,標高約1500m,主峰は黄崗峰2029m。中国の高原と平原を分ける構造線の一部で,山脈西側は緩傾斜でモンゴル高原,東側は急傾斜で東北平原につづく。水成岩,花コウ岩からなり,長期間の浸食で比較的なだらかである。小興安嶺は黒竜江省北東部を北北西から南南東に走り,標高1000m前後,最高は平頂山1429m。花コウ岩,玄武岩などのほか,北部に金を含む石英岩脈がある。山脈西側を走る断層線に沿って火山がみられ,18世紀に流出溶岩でできた五大蓮池は保養地として知られている。大・小両興安嶺ともに中国有数の森林地帯を有し,今日その開発は盛んで,伊春などの林業都市がある。また,小興安嶺ではキツネ,テンなどの毛皮や鹿茸(ろくじよう)などの産物もある。
執筆者:小野 菊雄
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中国、内モンゴル自治区北東部および黒竜江(こくりゅうこう/ヘイロンチヤン)省北部の山脈の総称。やや弧形をなし、西を大興安嶺、東を小興安嶺とよぶが、ときに前者のみをさす。なお大興安嶺を内興安嶺、その黒竜江を越えて北東への延長のスタノボイ山脈を外興安嶺とよんだり、大興安嶺を西興安嶺、小興安嶺を東興安嶺とよぶ場合もある。
[浅井辰郎]
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