


(く)む形とも、盤を撃つ形ともみられるが、
(なん)・磬(けい)などの字から考えると、盤を撃って般楽(はんがく)する(楽しむ)意であろう。〔説文〕八下に「辟(さ)くるなり。舟の旋(めぐ)るに象る。舟に從ひ、殳に從ふ。殳は舟をして旋らしむる
なり」(段注本)という。舟は盤の形で、盤で運ぶことを運搬、そのように身をめぐらすことを般旋、盤を鼓楽して遊ぶことを般楽という。卜文の字形に、祝詞の器である
(さい)の形を加えているものがあり、祭事に用いた。〔段注〕に殳を「
を刺す
以(ゆゑん)の
を謂ふなり」と舟楫を操る義とするのは、〔
伝〕に「殳は
(かじ)の屬なり」というのによる。〔書〕の盤庚(ばんこう)を卜文に般庚に作り、般が盤の初文であることが知られる。
(はん)・畔と通じ、つつみ。
・槃(盤)・瘢・
など十字を収める。
(はん)は帯でめぐらす、
(はん)は覆う意。槃(はん)は盤、瘢(はん)は盤形の瘡痕。みな般の声義を承ける字である。磐(ばん)は〔説文〕未収、盤の字形に似ているのでいう。
▶・般般▶・般辟▶・般遊▶・般楽▶
般・諸般・数般・千般・先般・全般・多般・万般・百般・両般出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...