大正時代に、フランス語 bon sens の訳語として登場した語といわれる。
物事を正しく判断する能力。時として理性と同一視される。「正しく判断し、真なるものを偽なるものから区別する能力は、本来良識あるいは理性とよばれるものであるが、これは生まれつきすべての人に相等しい」(デカルト『方法序説』)。しかしパスカルのいう幾何学的精神と繊細の精神との区別を念頭に置くなら、理性が科学的、客観的認識に関係づけられるのに対して、良識は科学的には論証されない日常の具体的な諸問題を冷静かつ公平に判断する能力をさすように思われる。この意味で科学的理性が少数の専門家の所有物であるとするなら、良識はむしろすべての人に開かれている。しかし良識に到達するには、よい精神をもつというだけでは十分ではない。たいせつなことは「精神をよく用いること」(同前)である。
他方、常識を一定の社会や集団においてのみ通用する一般的知識として理解するなら、良識は常識を凌駕(りょうが)する。「祖国防衛」はあらゆる民族の常識であるが、「核兵器廃絶」は全人類の悲願であるという意味で、実に良識とよぶにふさわしいからである。
[坂井昭宏]
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