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色聴 しきちょうaudition colorée; coloured hearing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

色聴
しきちょう
audition colorée; coloured hearing

通様相性現象あるいは共感覚と呼ばれる現象の一種で,特定の聴覚刺激が与えられた際に一定の色彩感覚印象がそれに伴って現れること。この傾向の強い人を色聴所有者という。単純な音刺激で色聴が起ることはきわめてまれであるが,音楽のような音刺激では多くの人が色聴を体験するといわれる。

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デジタル大辞泉の解説

しき‐ちょう〔‐チヤウ〕【色聴】

音の刺激に対して色覚を伴う現象。共感覚の一。

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百科事典マイペディアの解説

色聴【しきちょう】

共感覚の一種。音を聞く際に,一定の色彩感覚が音に伴って現れる現象。英語ではcolor-hearing。共感覚としては最も多くみられるほか,幻覚剤酪酊状態においても顕著である。

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世界大百科事典 第2版の解説

しきちょう【色聴 psychochromasthesia】

共感覚といわれる現象の一つで,聴覚刺激とともに視覚性感覚が出現するものをいう。色聴を経験するのはごく一部の人に限られ,ある音を聴くといつも決まって特定の色彩シーンが現れるが,これが主観的なものであることは十分自覚されている。しかし,目を閉じて音楽を聴くと,眼内現象のように主観的感覚が起こる体験は必ずしも少なくないハシーシュ,メスカリンなどの中毒の際などには顕著にみられる。【中根 晃】

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大辞林 第三版の解説

しきちょう【色聴】

ある音を聞く際に必ず一定の色彩感覚が伴う現象。 → 共感覚

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世界大百科事典内の色聴の言及

【共感覚】より

…こうしたさい,ときには一つの感覚受容器からもたらされる感覚属性の感覚(一次感覚)が他の種類の感覚属性の感覚(二次感覚)をもたらすことがある。たとえば音をきいて色が見える(色聴)人がいる。このように,一つの感覚系統に属する直接の反応のほかに,本来,その感覚器以外の系統に属する感覚反応が起こる現象が共感覚である。…

【翻訳】より

…たしかに,この広義の翻訳の場合には,置換えが行われる記号系間の対応の設定は恣意的であるから,前記3種の記号系間翻訳と同列に並べるわけにはいかないだろうが,この類比によって人間の意識活動の微妙な側面が明らかになってくることを考えれば,決して無意味ででたらめなこととして退けるわけにはいかない。たとえば,ロシアの作曲家A.N.スクリャービンがその顕著な例であったように,ある一定の楽音を聴くと一定の色が感じられるという〈色聴〉といった共感覚synesthesiaは,少なくとも個人においては記号系間の対応が一定していることを示しており,したがって,前記(ヤコブソンによる分類)の記号系間翻訳に近い意味で,楽音世界の色彩世界への変換・翻訳,あるいはその逆の変換・翻訳を考えることが可能になる。このことは人間の意識が言語記号系を中心とするさまざまな記号系によって支えられており,それら相互の関係に〈翻訳〉が無縁でないことを意味している。…

※「色聴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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