花園花貫県立自然公園(読み)はなぞのはなぬきけんりつしぜんこうえん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「花園花貫県立自然公園」の意味・わかりやすい解説

花園花貫県立自然公園
はなぞのはなぬきけんりつしぜんこうえん

茨城県北東部,北茨城市高萩市常陸太田市日立市に及ぶ自然公園。面積 248.86km2。1953年北茨城県立自然公園として発足。1973年花園花貫県立自然公園と改称。海洋公園として長浜五浦,磯原海岸,天妃山(21m),二ツ島などがあり,北部の五浦は岩石海岸で,海食崖海食洞などのある景勝地。1906年岡倉天心門下横山大観下村観山木村武山菱田春草とともに移り住み,日本美術院の本拠地として活躍したところ。一帯は茨城大学五浦美術文化研究所となっており,六角堂(2011東北地方太平洋沖地震に伴う津波により流失),天心の墓,天心記念館がある。山岳公園として花園山(798m),花園渓谷,大北渓谷,花貫渓谷があり,新緑,紅葉の季節は特に美しく訪れる人が多い。花園渓谷一帯のシャクナゲ群落は有名。西部里美には,水戸徳川家の別荘であった天竜院がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android