天心(読み)テンシン

精選版 日本国語大辞典 「天心」の意味・読み・例文・類語

てん‐しん【天心】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 空のまんなか。
    1. [初出の実例]「其光明也。烜乎如天心掲日月」(出典:懶室漫稿(1413頃)七)
    2. 「天心の月は、智恵子の影を短く地に印した」(出典:鳥影(1908)〈石川啄木〉一一)
    3. [その他の文献]〔邵雍‐清夜吟〕
  3. 天の心。天帝の心。また、天皇・天子の心。
    1. [初出の実例]「仰論天心、誰能敢測」(出典:懐風藻(751)葛野王伝)
    2. 「爰に天心瞋怒り、軍兵を遣して陣(たたか)ふ」(出典:日本霊異記(810‐824)中)
    3. [その他の文献]〔書経‐咸有一徳〕
  4. 神の心。
    1. [初出の実例]「サリナガラ Deus ノ tenxin(テンシン)ニ カケ タマワヌ コト イチヂン イッポウ モ ナキ ガ ユエニ」(出典:サントスの御作業の内抜書(1591)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「天心」の解説

てんしん【天心】

福岡の日本酒。酒名は、当初「鶴天心」としていたが、昭和6年(1931)八幡に移転したのを機に現酒名に改称純米大吟醸酒大吟醸酒純米酒本醸造酒などがある。平成14~16、18年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は山田錦夢一献など。仕込み水は皿倉山伏流水蔵元の「溝上酒造」は弘化元年(1844)大分創業所在地は北九州市八幡東区景勝町。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android