茜色(読み)アカネイロ

デジタル大辞泉 「茜色」の意味・読み・例文・類語

あかね‐いろ【×茜色】

アカネの根で染めた色。沈んだ黄赤色暗赤色。「夕陽が西の空を茜色に染める」
[類語]真っ赤赤色せきしょく紅色こうしょくくれないべに真紅しんく鮮紅せんこう緋色しゅあけ薔薇ばら小豆あずき臙脂えんじ暗紅あんこう唐紅からくれないレッドスカーレットバーミリオンマゼンタローズワインレッド

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精選版 日本国語大辞典 「茜色」の意味・読み・例文・類語

あかね‐いろ【茜色】

  1. 〘 名詞 〙 茜草の根で染めた色。やや黄みを帯び、沈んだ赤色。あかね
    1. [初出の実例]「桜さく遠山鳥のしだり尾のながながし日もあかね色哉」(出典:詠歌大概(13C前))

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色名がわかる辞典 「茜色」の解説

あかねいろ【茜色】

色名の一つ。JISの色彩規格では「こい」としている。一般に、やや黄色みを帯た暗い赤色をさす。アカネ科アカネの根から採った染料染色で、アカネは人類最古の植物染料の一つとされる。日本のアカネから採取した染料は堅牢けんろう性が高く、古くはよろいさねをつづる糸の染料に用いられた。また「茜色の空」と形容されるように、真っ赤な夕焼け空のイメージとして定着している。一方、夜明けの空を彩る朝焼け空の色はあけぼのという。

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