コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

茶銘 チャメイ

3件 の用語解説(茶銘の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

ちゃ‐めい【茶銘】

茶の湯用の葉茶に付ける固有の名。室町末期に宇治の茶園名に始まり、現在は各宗家の好みによって付ける。初昔(はつむかし)・後昔(のちむかし)など。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

大辞林 第三版の解説

ちゃめい【茶銘】

茶の湯に用いる葉茶に付けられた銘。初め宇治の茶師が茶袋に自園の名を記したものを銘として転用していたが、のちには各流宗家の好みによって銘が付けられるようになった。初昔はつむかし・後昔のちむかしの類。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

茶銘
ちゃめい

茶葉につけられた名前。等級によって茶葉が区別されるようになったのは室町時代中期のことと考えられる。当初は吉(よし)、ヒクツ、安茶、番茶などの名が中心であった。その後、天文(てんぶん)年間(1532~55)になると、別儀(べちぎ)、無上(むじょう)、揃(そそり)、砕(くだけ)、簸屑(ひくず)、山茶などの名がつけられて、品質の区別がなされている。この場合、別儀・無上は濃茶(こいちゃ)、他は薄茶用に使われるのが通常である。別儀の名のおこりは、村田珠光(じゅこう)の弟子であった筆屋が茶会を催したとき、無上の袋を茶壺(ちゃつぼ)から抜き出して卓上に広げ、好き葉ばかりを細箸(ばし)で選び、臼(うす)でひいて客に供したところ、その美味に驚いて茶の銘を尋ねたため、別儀にいたしましたと答えたところからおこったと伝えている。また、茶葉の蒸しを常の葉とは別にして蒸させたために、「よき茶」の代名詞と考えられるようになったともいう。ともあれ、茶銘の原初的な姿である。江戸時代に入ると、宇治茶では「白」や「昔」の名が使われるようになる。白は新茶を蒸して製茶すると白くなるところから名づけられた銘。昔は21日を意味する合わせ字で(廿一日を詰めた字)、旧暦3月21日に茶の葉を摘み始めたことからとか、春分の日から21日目に摘んだ葉であるからとか、いろいろな伝えがある。その後、茶銘は茶会に一つの景色(けしき)を添えるものとなり、大名や僧侶(そうりょ)、茶道家などがそれぞれ自由な銘をつけることが多くなった。現代では、茶商の商標として、各宗匠の好みによって種々の茶銘がつけられている。[筒井紘一]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

茶銘の関連キーワードプロダクトキー名前抹茶新銭茶の湯者茶名奈良風炉葉茶差湯葉茶壺

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

茶銘の関連情報