出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
戦国時代から江戸時代の武家奉公人。嵐子とも書く。奉公人としては最下層に属し、炊事や清掃など雑役に従事した。語源や発生などについては各説あり一定していない。文献的には戦国時代末期からみえ、とくに1591年(天正19)豊臣(とよとみ)秀吉の発した身分統制令では、中間(ちゅうげん)、小者(こもの)とともに荒子は武士身分に位置づけられ、新儀に百姓、町人になることを禁じている。江戸時代においては引き続き武家奉公人として幕府や諸藩の職制中に散見されるほか、転じて百姓の召使いを意味することばとしても広く使用されている。
[佐々悦久]
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
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