20世紀日本人名事典 「菊池一雄」の解説
菊池 一雄
キクチ カズオ
昭和期の彫刻家 東京芸術大学名誉教授。
- 生年
- 明治41(1908)年5月3日
- 没年
- 昭和60(1985)年4月30日
- 出生地
- 京都府京都市
- 学歴〔年〕
- 東京帝大文学部美学美術史科〔昭和7年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 毎日美術賞〔昭和24年〕「青年像」,毎日出版文化賞〔昭和25年〕「ロダン」
- 経歴
- 日本画家・菊池契月の長男。東大美術史学科卒後、パリに留学して彫刻の道に。帰国後、新制作協会の会員として指導的な立場で活躍するとともに、東京芸大教授や京都市立美大教授として約30年間美術教育に携わった。昭和24年に毎日美術賞を受賞した「青年像」をはじめ、「自由の群像」(東京・千鳥ケ淵)、「原爆の子の像」(広島・平和公園)など数々の記念像を制作、戦後の具象彫刻の代表的存在となった。とくに東京・三宅坂の「平和の群像」は“ヌードが初めて街頭に”と大きな話題を呼んだ。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報