日本歴史地名大系 「萪内遺跡」の解説
萪内遺跡
しだないいせき
)一基、階段状杭列・土止杭列・洗い場各一、足跡九八、旧河道一条などを検出。住居跡は縄文後期二八棟・晩期一六棟・時期不明八棟・平安時代三棟。縄文時代の竪穴住居跡の平面形は円形、規模は径四メートル前後で、周溝はない。住居跡の中央付近に石囲炉・石組炉・埋設土器炉が設けられており、柱穴は壁際に沿って配置されるものと、竪穴の外周に配されるものがある。床面は自然堤防上のものに貼床されているものもあり、段丘上のものに張出部をもつ柄鏡状と、不整方形で周辺部に列石をもつものもあった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報