デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤川友吉」の解説
藤川友吉(3代) ふじかわ-ともきち
2代藤川友吉の子。子役として大坂の舞台にたち,娘方をへて若女方となる。江戸市村座にでて好評を博し,大坂にかえり嘉永(かえい)5年3代を襲名。世話物にすぐれ,若女方の大立者として重きをなした。明治5年?死去。初名は藤川勝三郎。前名は3代藤川花友。後名は荻野扇女。俳名は花友,扇女。屋号は江戸屋。
藤川友吉(初代) ふじかわ-ともきち
宝暦9年生まれ。2代藤川八蔵の母の義弟。大坂浜芝居の若女方として活躍。寛政3年ごろから京坂の大芝居にでて色気のある女方として名声を博した。容姿にすぐれ,傾城事(けいせいごと)や所作事(しょさごと)を得意とした。文化5年6月16日死去。50歳。俳名は花友。屋号は板屋。
藤川友吉(2代) ふじかわ-ともきち
初代友吉の門弟。大坂角の芝居で初舞台。若衆方から若女方となり,文化7年江戸にでて2代を襲名。濡事(ぬれごと)の上手で,若女方の花形となる。天保(てんぽう)5年?死去。初名は藤川勝次郎。前名は藤川友三郎。別名に2代藤川花友。俳名は花勇,花友。屋号は江戸屋。