デジタル大辞泉 「蘿藦」の意味・読み・例文・類語 がが‐いも【蘿=藦】 キョウチクトウ科の蔓性つるせいの多年草。日当たりのよい山野に生え、葉は長い心臓形で、対生。茎や葉を切ると白い汁が出る。夏、淡紫色の小花を総状につけ、大形の広披針形の実を結ぶ。種子には絹糸状の白い毛がある。かがみ。 かがみ【蘿=藦】 ガガイモの古名。〈和名抄〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「蘿藦」の意味・読み・例文・類語 かがみ【蘿&JISF94A;】 〘 名詞 〙① 植物「ががいも(蘿藦)」の古名。[初出の実例]「一箇(ひとり)の小男(をくな)有りて、白(カカミ)の皮を以て舟に為(つく)り」(出典:日本書紀(720)神代上(兼方本訓))② =かがみぐさ(鏡草)①[初出の実例]「薟 カカミ」(出典:色葉字類抄(1177‐81))蘿藦の補助注記「書紀‐神代」の「白」は、実はブドウ科のつる草カガミグサのことで、根を薬用としたもの。したがって内容上別の草であるが、「蘿摩」と相通じ用いたものと認められる。 がが‐いも【蘿&JISF94A;】 〘 名詞 〙 ガガイモ科のつる性多年草。東アジアの温帯、暖帯に広く分布し、日本では各地の日当たりのよい山野に生える。全体に軟毛を生じる。葉は長さ六~九センチメートルの心臓形で長い柄があり対生する。茎や葉を切ると白汁を出す。夏、葉腋(ようえき)から総状花序を出し、径一センチメートルほどの淡紫色の花をつける。花冠は五裂してやや反曲し、内面に毛を密布する。果実は長さ約一〇センチメートルの広披針形で、表面にいぼがある。種子は扁平で絹糸のような白い長毛を多数もち、風に乗って飛ぶ。種子の毛は古くは綿の代用にされ、現在でも印肉などに使われる。また、葉とともに乾燥させて強精薬にもする。かがみ。かがみぐさ。じがいも。《 季語・夏 》 〔大和本草(1709)〕 ら‐ま【蘿&JISF94A;】 〘 名詞 〙 植物「ががいも(蘿藦)」の漢名。〔物類称呼(1775)〕 かがみ‐いも【蘿&JISF94A;】 〘 名詞 〙 植物「ががいも(蘿藦)」の異名。《 季語・夏 》 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
動植物名よみかた辞典 普及版 「蘿藦」の解説 蘿藦 (ガガイモ・カガミイモ;ジガイモ) 学名:Metaplexis japonica植物。ガガイモ科のつる性多年草,薬用植物 蘿藦 (カガミ) 植物。ブドウ科のつる植物,薬用植物。ビャクレンの別称 出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報