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表層魚 ヒョウソウギョ

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デジタル大辞泉の解説

ひょうそう‐ぎょ〔ヘウソウ‐〕【表層魚】

海の上層で生活する魚。イワシ・アジ・サバ・カツオなど。

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大辞林 第三版の解説

ひょうそうぎょ【表層魚】

水底から離れて水中を遊泳して生活する魚。浮き魚。 ↔ 底魚

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

表層魚
ひょうそうぎょ
epipelagic fish

水面近くで生活する魚類。浮き魚(うお)ともいう。外洋性の魚類を鉛直的にみると、表層魚、中深海水層魚、漸深海水層魚、および底生魚(底魚(そこうお))に分かれるが、表層魚は、海では200メートル以浅で浮遊または遊泳する魚をさす。サバやマグロ類のように水深200メートルぐらいまで生活の場とするものもあるが、表層魚の多くは50メートル以浅で生活する。
 全生活を表層で過ごすものを完全表層魚holoepipelagic fishという。沿岸域ではイワシ、ニシン、多くのトビウオ、アジ、サバ、ブリ、外洋ではサンマ、サケ・マス、シイラ、カツオ・マグロ、カジキ、マンボウ、ハリセンボンなどが、その代表である。これらの大部分は集団をつくり餌場(えさば)を求めて、また産卵・越冬のために季節的に回遊をする。とくに外洋にいる完全表層魚は太平洋や大西洋を横断して大きな回遊をする。表層では、太陽光線のエネルギーをよく吸収して光合成が盛んであり、植物プランクトンや動物プランクトンなどの生産量が多い。したがって、餌生物が中層や深海に比して豊かであり、そこによい漁場が形成される。完全表層魚の資源は水産上もっとも重要である。
 これに対して、底魚または深海魚で一生の一時期にかならず表層で生活するものを一時的表層魚meroepipelagic fishという。とくに稚仔魚(ちしぎょ)期に表層で生活し、成長するにつれて中層や深海に移動するものに、ハダカイワシ、エソ、アンコウ、キンメダイ、ヒメジ、カサゴ、アイナメ、カジカ、ヒラメ、クサウオなどがある。また、流れ藻や流氷などについた沿岸魚または底魚が偶発的に外洋の表層で生活することもあり、これを擬表層魚xenoepipelagic fishという。
 なお、淡水域では表層、中層、下層の区別が厳密でないので、淡水魚は浮き魚と底魚に大別される。[落合 明・尼岡邦夫]

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