デジタル大辞泉
「被せる」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
かぶ・せる【被】
- 〘 他動詞 サ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]かぶ・す 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙 - ① 上からおおう。かぶらせる。
- [初出の実例]「草などをすきのけそのあとに石をかぶせておいたやうにみえたぞ」(出典:玉塵抄(1563)一九)
- ② 水や粉などを上から浴びせかける。
- [初出の実例]「数百行の茎を植ゑたり、猶ほ犁(くは)取りて畦(うね)の土すら被(カブ)せたり」(出典:帰省(1890)〈宮崎湖処子〉三)
- ③ 歌舞伎で、一つの鳴り物の上に外の鳴り物を加える。
- [初出の実例]「音楽に琴唄をかぶせ」(出典:歌舞伎・高麗大和皇白浪(1809)大詰)
- ④ ある言葉の上に他の言葉をのせる。
- [初出の実例]「『よく知りません』と(よく)の字を冠(カブ)せて跡を晦ますと」(出典:二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉上)
- ⑤ 前のことばにすぐに加えるようにして言う。
- [初出の実例]「『まあ…』と繁の呆れるのを、『いや、其れ以上かも分らん!』と冠(カブ)せて」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春)
- ⑥ 人をあざむく。罪、責任などを人に負わせる。だます。
- [初出の実例]「虫付の者を被(カブ)せうと、〈略〉能ういかさまに懸ようとしたな」(出典:歌舞伎・富岡恋山開(1798)三幕)
- ⑦ 男が女を犯す。また、女が色仕掛けで男を誘惑したり、積極的に迫ったりする。
- [初出の実例]「わたくしを無理に上雪隠へつれ行、せりふもなくかぶせし故、酔まぎれに不埒いたし候」(出典:歌舞伎・霧太郎天狗酒宴(1761)四幕)
- 「中居にかぶせられ
(ぜに)おろされて」(出典:いろざとお客のあなづくし角力(1818‐30頃か))
かむ・せる【被】
- 〘 他動詞 サ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]かむ・す 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙 =かぶせる(被)- [初出の実例]「在郷唄に冬至の通り神楽をかむせたる鳴り物にて幕明く」(出典:歌舞伎・四天王楓江戸粧(1804)二番目)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 