(読み)キュウ

世界大百科事典 第2版の解説

かわごろも【裘 qiú】

中国で,昔から冬の寒さを防ぐために着用した毛皮。いろいろな動物の毛皮を用いたが,狐と羔(こう)(黒い小羊)が最も有名。一般に毛の方を外に出し,歴代,裘工(きゆうこう)を置いて製作にあたらせた。裘のなかでもっとも貴重でえがたい物は狐白裘(こはくきゆう)であった。一般の狐裘は黄色であるが,これは狐のわきの下白毛をたくさん集めて成り,軽くて暖かかった。昔,孟嘗君(もうしようくん)所有の狐白裘は値千金といわれ,鶏鳴狗盗(けいめいくとう)の故事で名高い(《史記》巻七十五孟嘗君伝)。

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大辞林 第三版の解説

きゅう【裘】

けものの皮で作った衣服。けごろも。 「一人物巾きんを頂き-を衣たり/伊沢蘭軒 鷗外

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精選版 日本国語大辞典の解説

きゅう キウ【裘】

〘名〙 獣類の毛皮で作った衣服。かわごろも。けごろも。
※読本・繁野話(1766)二「白狐の裘(キウ)の用として、〈略〉年経る狐を求めしめ玉ふにより」 〔中論‐虚道〕

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