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補償点 ほしょうてん compensation point

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

補償点
ほしょうてん
compensation point

光合成を行う植物において,ある光の強さでは,光合成により吸収される二酸化炭素量もしくは排出する酸素量と,吸収する酸素量もしくは排出する二酸化炭素量がそれぞれ等しくなるときには,見かけ上ではガスの吸収も放出もみられなくなる。

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デジタル大辞泉の解説

ほしょう‐てん〔ホシヤウ‐〕【補償点】

緑色植物で、呼吸と光合成による酸素二酸化炭素との出入りが、完全に釣り合うときの光の照度。一般に陽生植物よりも陰生植物のほうが低く、弱い光を利用できる。光補償点

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百科事典マイペディアの解説

補償点【ほしょうてん】

生物学用語。植物の光合成と呼吸作用の大きさが等しくなるときの光の強さをいい,普通その時の照度で表す。見かけ上,二酸化炭素と酸素の出入はない。植物の種類,部分,年齢,環境条件によって異なり,陽生植物,陽葉,老葉などは,陰生植物,陰葉,若葉などより高い補償点をもつ。

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大辞林 第三版の解説

ほしょうてん【補償点】

緑色植物で、呼吸による酸素の消費量と光合成による放出量が釣り合って、見かけ上ガス交換が全くないときの光の強さ。緑色植物の生長には補償点以上の強い光が必要とされる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

補償点
ほしょうてん

緑色植物は、光のもとでは光合成と呼吸を同時に行っているが、この二つの作用は、酸素と二酸化炭素のガス交換がまったく正反対の反応である。したがって、弱光のもとでは呼吸が光合成に優先して、酸素吸収と二酸化炭素放出がみられるが、だんだん光を強くしていくと、酸素あるいは二酸化炭素の吸収も放出もまったくみられなくなる。このときの光の強さを補償点という。補償点は、植物の種類、年齢、環境条件などで変化するが、補償点の低い植物ほど弱光をよく利用できるといえる。一般に陽生植物や陽葉の補償点が1000~2000ルクスであるのに対して、陰生植物や陰葉では100~500ルクスといわれる。二酸化炭素の補償点は、植物を密閉した容器に入れて十分に強い光を照射して光合成を行わせたとき、容器内の二酸化炭素の最終濃度で表される。温帯性のC3植物(還元的ペントースリン酸回路によって初期の炭酸同化を行う植物)では30~50ppmであるが、トウモロコシ、サトウキビなどのC4植物(C4ジカルボン酸回路によって初期の炭酸同化を行う植物)では5ppm以下になる。[吉田精一]

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