( 1 )挙例の「万葉‐二九三」の歌における「くぐつ」は、刈った藻の入れ物で、海辺の草「くぐ」を編んだものと見られる。時代が下るにつれて藁、糸、竹などで編んだ袋や籠もいうようになり、また入れる内容も海藻から米、豆、絹、綾、石炭などに及んでいる。
( 2 )「くぐつ(傀儡)」は、袋類の「くぐつ」を作ることを生業とした漂泊民の集団で、人形遣いの技をもち、その人形を「くぐつ」に入れて歩いたことによるとの説がある。

などの構造から考えると、この字も会意である。
字鏡〕裹 豆々牟(つつむ)〔名義抄〕裹 ツツム・マトフ・メグル・ハナフサ・フサ
裹・牢裹・籠裹出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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