解れる(読み)ホグレル

デジタル大辞泉 「解れる」の意味・読み・例文・類語

ほぐ・れる【解れる】

[動ラ下一][文]ほぐ・る[ラ下二]
もつれたり、固まったりしたものがとけはなれる。ほどける。「からまった糸が―・れる」
緊張がとれてやわらぐ。「気持ちが―・れる」「体操でからだが―・れる」
食物の固まりが細かくなる。「鮭の身が―・れる」
信用取引で、売買取組が減少する。特に買建玉かいだてぎょく整理が進む。
[類語]ほどく解く解けるほどけるほぐすときほぐすふりほどく

ほご・れる【解れる】

[動ラ下一][文]ほご・る[ラ下二]ほぐれる」に同じ。
「体の節々の―・れるようなものうい、だるい日が続く」〈谷崎悪魔

ほつ・れる【解れる】

[動ラ下一][文]ほつ・る[ラ下二]縫い目・編み目などがほどける。また、まとめてある糸や髪などの端が乱れる。「セーター袖口が―・れる」「髪が―・れる」
[類語]ほどける綻びる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「解れる」の意味・読み・例文・類語

ほぐ・れる【解】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ほぐ・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙
  2. 組み合ったり、からまったり、もつれたりしていたものが解けて離れる。ほどける。ほごれる。
    1. [初出の実例]「てきいらってもちかくる所をほくれ。すそをはらひてのめらせて、はったりはったりと打たりけり」(出典:浄瑠璃・酒顛童子付頼光山入(1678))
  3. 緊張が解けて和らぐ。
    1. [初出の実例]「少しづつ釈(ホグ)れて来るお今の話に」(出典:爛(1913)〈徳田秋声〉四〇)
  4. しそびれる。
    1. [初出の実例]「秀頼之大阪にて、相国様に御腹を切せ奉らんと有りけれ共、ほぐれてならざる事なれ共」(出典:三河物語(1626頃)三)
  5. 取引用語で、売買取引が解消される。

ほつ・れる【解】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ほつ・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 編んだり束ねたりしてあるものの、端の方が解けて乱れる。
    1. [初出の実例]「柳のはうこと云、まるい花の心にさくが白ぞ。ほつれてぼぼけて風にそらをとびまわるぞ」(出典:玉塵抄(1563)四四)

ほご・れる【解】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ほご・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙ほぐれる(解)
    1. [初出の実例]「若葉も自然とほごるるきざし」(出典:滑稽本・古朽木(1780)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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