許認可行政(読み)きょにんかぎょうせい

百科事典マイペディア 「許認可行政」の意味・わかりやすい解説

許認可行政【きょにんかぎょうせい】

許可,認可免許承認,指定,確認,検査検定,屈出,証明認証など,行政機関が持つ多くの規制権限による行政のあり方。公正な経済活動や安全の確保のために許認可権の行使は必要であるが,行政機関の既得権限の擁護・強化につながり,社会の健全な発展を阻害する傾向を生じる。こうした規制の緩和をはかるべきだという世論に押され,政府は1994年12月に行政改革推進のための第三者機関として行政改革委員会を設置して,規制緩和を含む行政改革の実施状況の監視・調査にあたらせている。
→関連項目官官接待行政裁量行政手続法

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「許認可行政」の意味・わかりやすい解説

許認可行政
きょにんかぎょうせい

規制行政の主要な部分を占める許認可権に基づいた行政活動のこと。許認可権には許可,認可,免許,承認,指定,確認,検査,検定,届出,証明,認証などの法令用語が該当する。総務庁 (現総務省) の調査によると,許認可などの事項数は,1998年3月時点で1万 1117である。省庁別では運輸省 (現国土交通省) ,通産省 (現経済産業省) ,農林水産省などが上位を占めた。

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