話法(読み)ワホウ

デジタル大辞泉 「話法」の意味・読み・例文・類語

わ‐ほう〔‐ハフ〕【話法】

話し方
書き手または話し手が、自分の話の中に他人言葉を引用するときの表現方法。直接話法と間接話法がある。
[類語]言葉遣い言葉付き言葉尻言い回し言いぐさ言い様言い方物言い話し方話し振り話術

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精選版 日本国語大辞典 「話法」の意味・読み・例文・類語

わ‐ほう‥ハフ【話法】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 話し方。
    1. [初出の実例]「その巧みな話法」(出典:光と風と夢(1942)〈中島敦〉九)
  3. ある話し手のことば文章の中に取り入れて表現する方法。話し手のことばそのままに引用する「直接話法」、その趣旨を書き手の立場から見て表現する「間接話法」がある。
    1. [初出の実例]「彼はこれまでも直接法よりも、間接的な話法をこのんで用いていた」(出典:白く塗りたる墓(1970)〈高橋和巳〉一)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「話法」の意味・わかりやすい解説

話法
わほう
narration

英文法用語。ある人の言った言葉や考えた内容を伝達するときの表現法。そのままの形で伝達する方法を直接話法 direct speechといい,内容をとってそれを従属節や句の形にして文のなかにはめこむ方法を間接話法 indirect speechという。また,語順は直接話法と同じで,時制代名詞用法は間接話法と同じものを描出話法 represented speechと称する。なお,日本のドイツ語学ではのことを話法と称する習慣があり,sollenや dürfenなど6つ (あるいは lassenを加えて7つ) の助動詞を話法の助動詞 Modalverbenと呼ぶ。

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