(読み)チュウ

デジタル大辞泉 「誅」の意味・読み・例文・類語

ちゅう【誅】[漢字項目]

[音]チュウ(慣)
罪をとがめて殺す。「誅殺誅伐天誅
厳しく責めたてる。「誅求筆誅

ちゅう【×誅】

罪ある者を討伐すること。罪人を殺すこと。「に付する」

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精選版 日本国語大辞典 「誅」の意味・読み・例文・類語

ちゅう【誅】

  1. 〘 名詞 〙 罪のある者を征伐すること。罪人を殺すこと。仕置。
    1. [初出の実例]「長屋王者依犯伏誅」(出典続日本紀‐天平元年(729)二月甲戌)
    2. [その他の文献]〔戦国策‐秦策・昭襄王〕

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普及版 字通 「誅」の読み・字形・画数・意味


13画

[字音] チュウ
[字訓] うつ・ころす・せめる

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は朱(しゆ)。朱に(ちゆう)の声がある。〔説文三上に「討つなり」とあり、誅滅することをいう。殊にも殊殺の意があり、声義が通ずる。誅責の意のほかに、苛斂誅求のようにもいう。

[訓義]
1. うつ、ころす、ほろぼす、つみする。
2. きりはらう、おさめる。
3. もとめる、せめる、せめもとめる。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕誅 コロス・ツミ・ウツ・セムセメ・ツミナフ・ワカル・ミツ

[熟語]
誅夷・誅意誅訶誅誡誅刈・誅逆誅虐・誅求・誅誅譴誅索・誅殺・誅斬・誅残・誅・誅死・誅誅鋤・誅傷・誅賞・誅譲・誅責誅斥・誅絶誅翦・誅断誅逐・誅・誅廃・誅伐・誅罰誅斃誅辟・誅放・誅滅・誅誅戮・誅流誅斂・誅論
[下接語]
枉誅・加誅・坐誅・受誅・征誅・天誅・逃誅・伐誅・筆誅・伏誅・濫誅

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