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誘導コイル ゆうどうコイルinduction coil

翻訳|induction coil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

誘導コイル
ゆうどうコイル
induction coil

感応コイルともいう。巻数比の大きい一種の変圧器で,一次コイルに流す低圧直流を断続し,相互誘導を利用して二次コイルに高圧の電流を得る装置。絶縁した軟鉄線を束ねた鉄芯に,太い導線を巻いた一次コイルと,その上に細い導線を多く巻いた二次コイルとから成る。普通は断続する接点の間に並列コンデンサを入れて,接点にアーク放電が生じるのを防ぐ。自動車エンジンなどの点火プラグ火花放電させるときの高電圧を得るために誘導コイルが用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

誘導コイル【ゆうどうコイル】

電流の断続を利用し電磁誘導により高電圧を得る装置。ドイツのリュームコルフH.D.Ruhmkorff〔1803-1877〕が1851年発明したものが最も広く使われる。

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大辞林 第三版の解説

ゆうどうコイル【誘導コイル】

直流から高電圧を発生する装置。一次巻線に低い直流電圧を加え、断続器によって絶えず断続させ、二次巻線に高電圧を誘起するもの。インダクション-コイル。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

誘導コイル
ゆうどうこいる
induction coil

電磁誘導現象を利用して、低電力を発生させるコイル。構造の主要部分は、軟鉄棒の周りに太い銅線を数回巻いて一次コイルとし、絶縁物を介して細い銅線を多数回巻いて二次コイルとしたもので、変圧器の一種である。機械的に一次側の比較的低電圧の直流を断続して二次側に高電圧の交流またはパルスをつくりだす装置をとくにさす場合もある。その場合の動作原理は次の通りである。のスイッチを閉じると、ばねで引っ張られて閉じている接点を通って一次コイルに電流が流れる。このとき軟鉄棒は電磁石として働き、接点を引き離す。したがって、一次コイルを流れる電流は瞬間的にゼロになり、二次コイルには電磁誘導によって高電圧が生じる。一次コイルを流れる電流がゼロになれば軟鉄棒は電磁石の作用を失うから、接点はばねで引き戻されて閉じ、電流はふたたび一次コイルを流れる。この繰り返しによって、二次コイルには高電圧が繰り返し生じる。一次コイルに並列に接続されているコンデンサーは、直流から交流への変換の効率を高める働きをする。エンジン用の場合、イグニッションコイル(点火コイル)ともよばれる。[布施 正・吉澤昌純]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の誘導コイルの言及

【リュームコルフ】より

…ドイツのハノーファーに生まれ,パリで活躍した電気機械器具製造家。誘導コイルをつくったことで有名である。ろくろ細工を修業し,しだいに精密加工を専門とするようになった。…

※「誘導コイル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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