こう‐せつ カウ‥【講説】
〘名〙 (「こうぜつ」とも)
講義し解説すること。特に
仏教の
経典、
詩文、神の道などについて講義解説すること。こうぜち。
※
今昔(1120頃か)
二八「
折節の僧共
(そうく)・寺の講説など滋く行はせければ」
こう‐ぜち カウ‥【講説】
※宇津保(970‐999頃)
藤原の君「かうぜちのところには、かうぜちのをさ。楽とては、つづみうちてあそびす」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「講説」の意味・読み・例文・類語
こう‐せつ〔カウ‐〕【講説】
[名](スル)《「こうぜつ」とも》講義して説明すること。また、その説。特に仏典などについていう。こうぜち。
「その郷里の小寺に於て神教を―し」〈中村訳・西国立志編〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
こうせつ【講説】
仏教の法会に,経典の題名や内容の講経と説経をすること。講経は多く竪精(りつせい)論義という形式をとり,経典の講義にディスカッションを付けるが,講説の場合は講経と説経で,説経は講経を平易にし,例話や比喩でおもしろくしたものである。すなわち講経は専門家の僧侶を対象とし,説経は素人の信者を対象とする。そのために説経には説経師という芸能者もできた。しかし講説はそこまでくだけたものでなく,経典の内容を平易に説くことが目的で,芸能性を目的にしたものではない。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
普及版 字通
「講説」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報