豊平館(読み)ホウヘイカン

デジタル大辞泉 「豊平館」の意味・読み・例文・類語

ほうへい‐かん〔‐クワン〕【豊平館】

北海道札幌市の中島公園内にある、木造洋風建築物。明治13年(1880)に貴賓用ホテルとして建築。現在は結婚式場などとして利用されている。重要文化財

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日本歴史地名大系 「豊平館」の解説

豊平館
ほうへいかん

明治一三年(一八八〇)浜益はまます通の南側(現北一条西一丁目)開拓使直属の洋風ホテルとして建設された建物。明治一一年多数の客の泊まる施設がないことを理由に計画され、同一二年に着工、札幌硬石も用いた工事は同一三年一一月に完成した(全体としては米国風木造建築)。翌一四年には敷地周囲の柵、門・造園などの工事を行い、同年八―九月の明治天皇の北海道視察の際、その宿泊所となった。このため清華せいか(現北区)などとともに天皇の来道に合せて建築されたという説もある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「豊平館」の解説

豊平館

北海道札幌市中央区の中島公園内にある歴史的建造物。1880年、開拓使により建築された西洋式ホテルで、当時は大通に面する位置にあった。明治天皇など、内外賓客が利用。第二次世界大戦中は日本軍、戦後米軍接収される。1958年、中島公園内に移築・保存され、結婚式場などとして利用された後、1964年、国の重要文化財指定。また、2007年には経済産業省により「豊平館関連遺産」として近代化産業遺産に認定されている。

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