デジタル大辞泉 「象る」の意味・読み・例文・類語 かた‐ど・る【▽象る/▽模る】 [動ラ五(四)]《「形取る」の意》1 物の形を写し取る。また、ある形に似せて作る。「雪の結晶を―・った模様」2 物事を形象化して表す。象徴する。「平和を―・ったマーク」[可能]かたどれる[類語]描えがく・描かく・彩る・染める・染まる・描写・写生・模写・素描・点描・線描・寸描・スケッチ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「象る」の意味・読み・例文・類語 かた‐ど・る【象・模】 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 ( 「形取る」の意 )① 物の形をうつしとる。また、似せたりまねたりする。[初出の実例]「世人(よひと)或いは双生(ふたこうむこと)有るは此(これ)を象(カタトリ)てなり」(出典:日本書紀(720)神代上(兼方本訓))「裳は海部を織りて、大海のすりめにかたどれり」(出典:紫式部日記(1010頃か)寛弘五年九月一一日)② 形のない物事の内容を形で示す。象徴する。[初出の実例]「臣が君に進む象をかたどるぞ」(出典:土井本周易抄(1477)四)「陳思王双六を作り、十二棊を十二月とし、黒白三十の石を三十日にかたどれり」(出典:仮名草子・浮世物語(1665頃)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例