貞心(読み)テイシン

デジタル大辞泉 「貞心」の意味・読み・例文・類語

てい‐しん【貞心】

貞節な心。
そちは―に事をさたする条、重宝の者なり」〈咄・醒睡笑・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「貞心」の意味・読み・例文・類語

てい‐しん【貞心】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 貞節な心。操を守る心。また、そのような心のさま。
    1. [初出の実例]「夫勁節可愛、貞心可憐。花北有五粒松、雖小不勁節。花南有数竿竹、雖細能守貞心」(出典菅家文草(900頃)五)
    2. 「これほど貞心(テイシン)女房をすてごろしにして、どふして先行がよふござりませう」(出典:人情本・明烏後正夢(1821‐24)二)
    3. [その他の文献]〔何劭‐遊仙詩〕

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普及版 字通 「貞心」の読み・字形・画数・意味

【貞心】ていしん

正しく変わらぬ心。晋・何劭〔遊仙詩吉士、貞心を懷(いだ)く 物に悟りてく託せんことを思ふ 玄雲の際に揚志し 目して巖石を矚(み)る

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「貞心」の解説

貞心 ていしん

1798-1872 江戸後期-明治時代の尼僧,歌人
寛政10年生まれ。越後(えちご)(新潟県)長岡藩士奥村五兵衛の長女。夫と死別し出家。文政10年ごろから晩年良寛和歌をまなび,その死までつかえた。天保(てんぽう)6年良寛遺詠の歌集「蓮(はちす)の露」をあむ。12年柏崎の釈迦堂庵主となる。明治5年2月10日死去。75歳。俗名は奥村ます。

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