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賞典禄(読み)しょうてんろく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

賞典禄
しょうてんろく

明治維新の功臣に政府から与えられた封禄。明治2 (1869) 年6月,箱館戦争 (→五稜郭の戦い ) の終結後,公家大名武士兵隊などに及んで,永世禄終身禄年限禄の3種に分けて下賜された。 1876年金禄公債条例の発行に伴い打切られた。

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世界大百科事典 第2版の解説

しょうてんろく【賞典禄】

明治政府が戊辰戦争,函館戦争などの戦功者や維新の〈功臣〉など,討幕派の公卿,諸侯,藩士らに与えた恩賞。倒幕戦争に勝利した政府は,当時の実権者大久保利通,木戸孝允らの反対にもかかわらず,討幕諸藩からの要請によって彼らへの恩賞の支給にふみきらざるをえなかった。このため1869年(明治2)の詔書により政府は勲功を調査し,永世禄,終身禄,年限禄などのかたちで恩賞を分賜した。その合計は石高として約100万石,別に金銭として約22万両の巨額に達した。

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大辞林 第三版の解説

しょうてんろく【賞典禄】

明治政府が戊辰ばしん戦争や王政復古の論功行賞として功臣にあたえた恩典。永世禄・終身禄・年限禄の三種があったが、政府財政を圧迫したため、1876年(明治9)金禄公債に変えて整理。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

賞典禄
しょうてんろく

明治政府が維新の功臣に与えた恩典。討幕派の公家(くげ)、大名、藩士らは王政復古、戊辰(ぼしん)戦争の論功行賞を熱望し、旧幕府、佐幕派諸藩および旗本から政府が没収した所領の再配分を望む者も少なくなかった。大久保利通(おおくぼとしみち)、木戸孝允(きどたかよし)らはこれに反対したが、政府は妥協策として、1869年(明治2)6月から、永世、終身、年限の3種の賞典禄および一時賞賜の支給を実施した。その財源は、政府が没収した所領からの年貢である。69年6月2日の戊辰戦功賞典は74万5000石余と21万5000両余、9月4日の箱館(はこだて)戦功賞典は12万石と1万8000両、9月26日の復古功臣賞典は3万5000石余に上った。75年、現米支給の分を現金支給に改めた。しかし、華士族に対し旧来の家禄に加算して支給したため、その金額は国庫歳出の3分の1にも及ぶ巨費に上り、政府財政にとって莫大(ばくだい)な負担となったので、翌76年の金禄公債証書の発行によって廃止された。[時野谷勝]
『深谷博治著『華士族秩禄処分の研究』(復刊・1944・亜細亜書房)』

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