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軟部腫瘍 なんぶしゅよう soft part tumor

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

軟部腫瘍
なんぶしゅよう
soft part tumor

軟部組織腫瘍ともいう。軟部組織 (臓器や骨組織以外の組織) に発生する腫瘍の総称。一般的には,線維組織,脂肪,筋肉,血管,リンパ管,神経,滑膜などに生じる種々の良性腫瘍と肉腫をさす。内臓,皮膚の上皮組織リンパ節,骨髄から生じる腫瘍は除外される。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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家庭医学館の解説

なんぶしゅよう【軟部腫瘍】

 骨、リンパ組織、皮膚以外の皮下組織、筋肉、筋間組織、血管、神経などにできた腫瘍を軟部腫瘍と呼びます。
 骨腫瘍(こつしゅよう)と同じように、良性軟部腫瘍(りょうせいなんぶしゅよう)、悪性軟部腫瘍(あくせいなんぶしゅよう)、軟部腫瘍類似疾患(なんぶしゅようるいじしっかん)に分けます。
 悪性軟部腫瘍(「悪性軟部腫瘍」)は、発生した場所で大きくなるだけでなく、肺、リンパ節、骨などに転移する可能性があるものです。
 腫瘍の性格をもっていますが、真の腫瘍とはいえないものが軟部腫瘍類似疾患です。
 良性軟部腫瘍は、発生した場所で大きくなりますが、他の臓器には転移しません。
■脂肪腫(しぼうしゅ)
 良性軟部腫瘍の代表的な腫瘍です。筋肉内にできることもありますが、多くの場合、皮下(ひか)にやわらかい境界のはっきりした腫瘍として触れます。痛みはありません。
 1つだけできる場合と、多数できる場合があります。
 大部分は、触診で触れて、境界が明瞭(めいりょう)であり、腫瘍がやわらかいことで診断されます。
 まれに脂肪肉腫とのちがいをみきわめるために、針を刺したり手術的に腫瘍の一部をとり、その組織を顕微鏡で調べること(生検(せいけん))が必要な場合もあります。
 脂肪腫と診断がつけば、とくに治療の必要はありません。
ガングリオン
 手指や手関節などに、小さなかたい腫瘤(しゅりゅう)(こぶ)ができます。非常にかたく、骨の腫瘍とまちがわれることもあります。このほか、膝(ひざ)のうしろにできることもあります。
 ときに、鈍い痛みをともないます。
 腫瘤は、袋状のものの中に透明なゼリー状の内容物がつまっていて、注射器によって内容物を吸引すれば、診断が確定できます。
 吸引によって腫瘤は消えますが、再発することもあります。再発しても、良性腫瘍であることがはっきりしていますので、心配はありません。

出典|小学館
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