


(つみ)を
制するなり。口に從ふは、法を用ふる
なり」とするが、すべて字形の解釈を誤まる。卜辞に「多辟臣」の語があり、罪辟によって神の徒隷とされたものの意である。西周期の金文には、〔大盂鼎(だいうてい)〕に「殷の正百辟」、〔麦尊(ばくそん)〕に「辟(きみ)
侯(けいこう)」、〔献彝(けんい)〕に「
(わ)が辟たる天子」のように辟君の意に用い、また「先王に辟(つか)ふ」「我一人に辟ふ」のように辟事する意に用いる。また罪辟の意よりして法則の意が生まれ、辟治の意となる。もと刑辟を意味し、腰斬の刑を大辟という。それで辟声の字に、側僻の意をもつものが多い。
(へき)と通じ、うつ、ひらく。
立〕辟 ワカツ・ヒガコト・ヲフ・ノガル・メス・ハラフ・ユガム・ツミ・タトヒ
・
の二字をその部に属し、〔玉
〕も同じ。
(へき)は刑の初文井(けい)を加えたもので辟(へき)声、形声とすべき字。乂(がい)は鋏(はさみ)の形で、切断の意である。
(避)・譬・臂・劈・僻・襞・闢・擘・嬖・甓・壁など二十一字を収める。癖は〔玉
〕にみえ、「
、
せざるなり」という。辟声の字はおおむね側僻・僻在の意をもつ。ただ璧は刑辟の切り取った肉のように円い意、劈・擘は強く切り裂くときの擬声語であろう。これらも、辟の声義に含まれているものである。
phyek、
peはみな強くうちひらく意。劈phyek、副phiu
k、剖ph
は引き裂くように判つ意。辟声の字は、その語系に近い。
▶・辟就▶・辟暑▶・辟称▶・辟世▶・辟地▶・辟悪▶・辟倚▶・辟異▶・辟違▶・辟引▶・辟
▶・辟隠▶・辟雨▶・辟易▶・辟遠▶・辟回▶・辟忌▶・辟客▶・辟宮▶・辟居▶・辟挙▶・辟禁▶・辟
▶・辟倪▶・辟睨▶・辟言▶・辟公▶・辟穀▶・辟在▶・辟士▶・辟
▶・辟邪▶・辟儒▶・辟書▶・辟小▶・辟召▶・辟仗▶・辟請▶・辟席▶・辟斥▶・辟積▶・辟説▶・辟池▶・辟置▶・辟田▶・辟蠹▶・辟土▶・辟匿▶・辟
▶・辟払▶・辟聘▶・辟民▶・辟名▶・辟命▶・辟盟▶・辟雍▶・辟踊▶・辟羅▶・辟吏▶・辟歴▶・辟陋▶・辟穢▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...