逐次反応(読み)チクジハンノウ(その他表記)successive reaction

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「逐次反応」の意味・わかりやすい解説

逐次反応
ちくじはんのう
successive reaction

連続反応のなかから連鎖反応を別とした残りを逐次反応という。すなわち、前段階の反応で生じた生成物が、次の段階の反応物となり、順次にいくつかの反応中間体を経て最終生成物に至るような反応をさす。通常化学方程式化学反応式)で与えられる反応のほとんどは、いくつかの素反応が逐次的におこったすえで完結するから、事実上はみな逐次反応である。しかしとくに逐次反応とよぶのは、反応中間体がはっきりと単離、確認されている場合をさすことが多い。

山崎 昶]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「逐次反応」の解説

逐次反応
チクジハンノウ
consecutive reaction

連鎖反応を除く連続反応をいう.前段階の反応生成物が次段階の反応物となって,順次いくつかの反応中間体を経由しながら反応が完結する反応形式である.中途の段階で生成する中間生成物の量は,時間とともに増大し,極大を経て減少に向かう.化学方程式で表される反応の多くは,いくつかの素反応が連続して起こることによって完結する逐次反応であるが,普通,逐次反応というときには,中間生成物が単離できるような比較的安定な物質を経由する場合をさすことが多い.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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